この2年の間
それまで曖昧だった
世界と自分の境界について
自ずと意識するようになった

ずっと家の中にいた
部屋は四角い箱であり
その中にいる限り、安全で守られてる気がした

箱という外と内を分け隔てる境界は
いつしか自分の皮膚のように身近なものになっていた

ときに窓となり
ときに鏡となる

そうして自身を映しながら
きっとこれからも世界とかかわり続ける

箱というわたしの内側から


2021年12月制作
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