お正月に実家に戻ると、
父の遺品である大量の8mmフィルムの中から、
父と母の新婚旅行の映像を見つけた。
両親共に亡くなって久しく、直接話を聞く術はない。
二人はどんな時間を過ごしたのだろうかと
8mmフィルムの複写を始めた。
新婚旅行のはずなのにほとんどが風景と海や波や滝、、
水の描写ばかり。
ときおり小さく写る母の姿。
まだ夫婦となったばかりの二人のあわいは、
寄ったり離れたり波間に漂う泡の花のようだ。
誰もがかけがえのない時間を生き、やがては形を変えてゆく。
目に留めなければ消えていってしまうものも
ふたたび光を当ててみることで、命を吹き返す。
父と母の過ごした時間は
たくさんのあわいを纏い今へと繋がり、
この先も連綿と流れてゆくのだろう。
Special thanks to my parents.
2023年1月制作
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