As Time goes by ~ 思い出は箱につめて
赤羽駅から歩いてすぐの高台に赤羽台団地はあった。

この場所は元々旧陸軍被覆廠があった場所で、戦後は米軍に接収されていたが、1958年(昭33)に返還されると公団に払い下げられ、新しい都市型団地計画の元に、様々なタイプの住棟が次々と建てられた。先端の様式を取り入れた建築住居は当時の人々の憧れの対象だったという。

それから半世紀が経ち、老朽化が進んだ団地は2000年より段階的に建替え工事が行われ、ついに新たなUR住宅群として生まれ変わり今に至る。
この広大な敷地内の一角にあった幼稚園に通っていた私は、当時の古き良き昭和の空気感を今もなお肌で記憶している。おとなたちに護られていた幼子の頃の えも言われぬ温もりとともに。

たとえどんなに時が過ぎようとも 記憶に留めておきたい風景がある。
*

京橋界隈の地域開発に伴い、72ギャラリーのあるビルもとうとう取り壊されることとなった。
PHaT PHOTO写真教室で学んだ有志が集って、謝恩の意もこめて最後の展覧会を開くことになり、
この制作を思いついた次第。
建物は取り壊され、都市風景は変化を遂げる。
赤羽台団地も72ギャラリーもカタチを変えてゆくけれど、
いついつまでも残り続けるみなの心の中に。

ありがとう 72ギャラリー。
そしてこの場を共にした全ての皆さんへ。たいへんお世話になりました。
2025年2月
PHaT PHOTO写真教室同窓会写真展に寄せて

望月クララ
*****
取り壊される前の廃墟となった赤羽台団地の敷地内をスナップしたものを、
今回の展示に合わせ、小さな本にまとめました。
本は展示した額の中に収めてあります。

写真を手前に引くと外れて箱が開くので、中を取り出してご覧ください。
思いに触れていただけたら幸いです。
2025年2月制作
※本の内容についてはコチラをご覧ください
Back to Top